フィラデルフィア、ペンシルベニア州、8月7日 (AP) ― 11月の米大統領選挙の民主党候補に正式に指名されたカマラ・ハリス副大統領は8月6日、 東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた選挙集会に、副大統領候補に指名した中西部ミネソタ州のティム・ワルツ知事とともに出席、万雷の拍手喝采で迎えられた。 　退役軍人である60歳のワルツ知事は、中絶の権利の徹底的な保護や家族への手厚い援助など、民主党の野心的な課題の制定に貢献した労働組合の支持者だ。 　中西部ネブラスカ州の小さな町で生まれ育ったワルツ知事は、政界入りする前はミネソタ州の高校教師、フットボールコーチ、組合員だった。 　ハリス副大統領は、大統領選挙で重要な地域であり、ホワイトハウスを目指す民主党の緩衝材となることが多い中西部上流で、ワルツ知事が選挙戦の地歩を固めてくれることを期待している。 　ワルツ知事の知名度は決して高いとは言えない。副大統領候補に指名される前にABC News/Ipsosが実施した調査によると、米国の成人の10人に9人が、同知事につい十分な知識を持ち合わせていなかったが、副大統領候補に指名されて以降、選挙ティームは2000万ドル以上の草の根寄付を集めたという。 　民主党の正副大統領候補は7日にウィスコンシン州とミシガン州を、週明けにはアリゾナ州とネバダ州を訪れ、今後5日間をかけて重要な激戦州を回る予定だ。 （日本語翻訳・編集　アフロ）