巨大な閃光に歓喜の雄叫び...ウクライナ軍が「100年前の機関銃」で夜空のシャヘドを撃ち落とす劇的瞬間
<「ほぼ1世紀前につくられた」という機関銃から連射された弾丸が夜空に浮かぶロシアの自爆型無人機に命中。そのシーンを記録した映像が話題に>
ウクライナ軍が「数十年も前の銃」を使用してロシアのイラン製ドローンを撃墜する映像が公開された。 【動画】巨大な閃光と歓喜の叫び...ウクライナ軍が「100年前の機関銃」で夜空のシャヘドを撃ち落とす劇的瞬間 オンラインで共有された短い動画には、銃の連射後に何かが爆発する様子が映っている。少なくとも1丁のウクライナ軍の機関銃から発射された弾丸が、ロシアの自爆型無人機「シャヘド136」に命中した瞬間だとされている。 この動画をX(旧ツイッター)で共有したオープンソース・インテリジェンス(OSINT)アカウントのOSINTテクニカルは、この機関銃は「ほぼ1世紀前につくられたトラック搭載用のPM1919」だと述べている。 あるアカウントによれば、この動画はウクライナ西部で撮影されたものだという。本誌はこの映像がいつどこで撮影されたかを独自に確認することができなかった。 <両陣営が旧式の兵器を使用> ウクライナでの2年半以上にわたる全面戦争では両陣営が旧式の兵器を使用している。 ロシアの軍事ブロガーたち(クレムリンの公式声明に代わって情報源としてよく利用される)は以前、ウクライナに駐留するロシア軍は、第1次世界大戦時代の銃を含む「時代遅れの」武器を支給されたと述べていた。 ウクライナ側の報告によれば、同国軍の兵士たちは数十年前の銃をうまく活用して、21世紀の脅威に対抗しているという。
<シャヘド撃墜に大口径の重機関銃を広く活用>
米国の調査分析シンクタンク「海軍分析センター(CNA)」のサミュエル・ベンデットは以前、本誌の取材に対し、「特定の武器は果たすべき機能が変わっていないため、長期間にわたって使うことができる」と述べていた。 「自動小銃AK-47は約70年が経過した今でもほとんど変わっていない。ブローニングM2がまだ使われているように、シンプルな短機関銃や機関銃も変化していない」 ウクライナ軍は今年初め、ブローニングM2機関銃でロシアの巡航ミサイルを撃墜したと発表している。 ウクライナはまた、ロシアがたびたび発射するシャヘド136を撃墜するために大口径の重機関銃を広く活用している。一方のロシアは、この戦争を通じてドローン(イラン製のシャヘド136と、そのロシア生産バージョンであるゲラン)をウクライナの攻撃に多く使用している。 シャヘド136は独特の低いエンジン音で知られる。目標に到達すると砕け散ったり爆発したりする弾頭を搭載している。ひとたび発見すれば、機関銃やドイツ製の自走式対空砲「ゲパルト」などで容易に撃墜できるが、多くの場合、発見することが最大の課題となる。 ロシアはレーダー吸収素材や黒色の塗装を使用してウクライナ軍に発見されにくくするなど、戦争を通じてシャヘド136を改良し続けている。 (翻訳:ガリレオ)
エリー・クック