置き配 で届いた荷物が別の人のものだと気づかず開けてしまいました。確認しなかった私も悪いのですが、さすがに弁償は求められないですよね……?
便利さが魅力の「置き配」サービスですが、自分の荷物かどうか確認する前に開封してしまうこともあるでしょう。 宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物を開けてみたら、他人宛てのものだったという経験をする方もいるようです。確認不足で他人の荷物を開封してしまった場合、弁償しなければいけないのか気になるものです。 本記事では、誤って配送された荷物を開封してしまった場合の責任の所在について解説し、その際の対処法を紹介します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
気づかずに開封してしまっても責任は問われない可能性が高い
玄関先に荷物が置いてあると、当然自分の荷物だと思ってしまう人も多いでしょう。特に忙しいときは、つい宛名の確認を怠ってしまい、他人の荷物だと気づかないこともあるでしょう。 もし、誤配送に気づかずに他人宛ての荷物を開封してしまっても、責任は問われないと考えられます。宅配会社側のミスによる配送が原因で開封した場合や、意図せずに使ってしまった場合には、弁償の義務は生じないでしょう。 民法には「不当利得」という規定があり、理由なき利益が生じた場合、その利益が「現存」する(自分のもとに残っている)場合には返還する義務があります。しかし、すでに消費してしまった場合は返還義務が生じないことが一般的です。 ■誤配送と気づいて開封した場合は損害賠償を請求される可能性がある 誤配送に気づいたうえで、開封したり使用したりすれば、法的な責任が発生する可能性があります。民事上は、誤配送と知りながら荷物を開封した場合には、返還や損害賠償を請求されることが考えられます。 一方、刑事上では「逸失物横領罪」や「器物損壊罪」に問われることがあるかもしれません。荷物の受け取りでトラブルを避けるためには、誤配送に気づいた時点で速やかに宅配会社に連絡することが大切です。
誤配送の荷物の対処方法
宅配会社や郵便局では、ホームページなどに荷物が誤配送された場合の対応が記載されているケースがありますが、基本的には誤配送された荷物は回収してもらえます。 なお、荷物が予定の送り先に届かなかった場合、宅配会社は「輸送契約の不履行」として賠償責任を負う可能性があります。大手宅配会社の約款には、紛失や破損時の補償額が定められており、サービスによって1梱包あたり数千~数十万円の補償額が規定されているケースもあるようです。 ここでは、他人宛ての荷物を受け取った際の対処法を紹介します。 ■郵便物の場合 誤って配達された郵便物は、以下のどちらかの方法で返送手続きを行います。 ・郵便ポストへ投函 郵便物の表面に誤配送であることを記載したメモや付箋などを貼り、郵便ポストへ投函 ・郵便局もしくはサービスセンターに連絡 誤配送の郵便物を郵便局へ持参するか、郵便局のサービスセンターへ連絡して取りに来てもらう ■宅配便の場合 宅配便が誤配送された場合には、宅配業者の窓口やホームページから返送手続きが可能です。荷物を開封した場合でも、宅配業者に連絡して回収を依頼しましょう。 大手宅配業者では、ホームページ上で回収専用フォームが提供されていることが多く、スピーディーに対応してもらえます。
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