オランダでパレスチナ支持者50人を拘束、イスラエル人暴行を受けたデモ禁止令に違反
オランダ警察は10日、アムステルダム市がイスラエル人サッカーファン襲撃事件を受けて出したデモ禁止令に違反した親パレスチナのデモ参加者50人を拘束したと発表した。 市内の広場に数百人が集まり、「パレスチナに自由を」、「アムステルダムはジェノサイド(大量虐殺)にノーと言う」などと叫んでパレスチナ自治区ガザでの戦闘に抗議した。 警察は裁判所が市当局のデモ禁止令を承認したことを受けて集会に介入し、参加者に散会を指示。会場から340人をバスで郊外に移動させたほか、50人を拘束した。1人は出血して救急車に運ばれた。 アムステルダム市は7日夜にイスラエル人のサッカーファンが襲撃される事件が起きたことを受け、8日から3日間の予定でデモを禁止したが、当局はこの措置を14日まで4日間延長した。 イスラエル政府は10日、自国民に対し、今後1週間はイスラエル人が参加する海外の文化・スポーツイベントへの参加を避けるよう呼びかけた。海外のパレスチナ支持者グループがオランダや英国、フランス、ベルギーなどでイスラエル人に危害を加えようとしているという情報があるという。