自動車取得税は廃止、軽自動車税はアップ?/これだけあるクルマの税金
9種類ある自動車関連の税制
自動車には取得税や消費税を含め9種類の税金がかけられています。「取得段階」に自動車取得税と消費税があり、「保有段階」では自動車税、軽自動車税、自動車重量税があり、「走行段階」ではガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)、軽油引取税、石油ガス税、消費税がかかる体系になっています。 自動車工業会によると、車体価格180万円、排気量1800cc、車両重量1100kgの車を購入し、年間走行距離1万km、年間ガソリン使用量1000リットルで3年間使用した場合、51万300円の税金を支払っているといいます。また、自動車ユーザーが負担している自動車関係諸税の税収は、国の租税総収入の9.5%にあたる7兆6752億円との指摘もしています。 これだけの負担を自動車ユーザーに強いているのはおかしいと自動車業界は税制の簡素化の要望書を、2001年以降ほぼ2年に1回の割合で提出しています。簡素化とは「取得段階」では消費税のみ。「保有段階」で自動車税・軽自動車税のみ。「走行段階」で燃料関連税をまとめてひとつにする、というものです。 今後、年末にかけて、2014年度の税制改正大綱の取りまとめが行われ、政府・与党で自動車取得税の前倒し減税や、軽自動車税の値上げなどの検討が進められます。議論の行方に注目しましょう。 (ライター・島田健弘)