アイデアをカタチにする方法、自動車教習所のように基本から実践まで教えます!
【目的のサイン1】『経路』を決めると、方向性が見えてくる
たとえば、売上拡大のために進むのか、エコロジーなど地球環境を配慮して動くのか、ダイバーシティを推進したいのかなどなど。どんなアイデアを考えるとしても、まずは大枠としての方向性を決めることが重要だというのです。 なぜなら目指したい方向性が明確になれば、それを応援してくれる人や興味を持ってくれる人たちが増えていくから。 そうなれば、自分たち以外の人の力を借りることもできるようになるわけです。「ヒッチハイクをするために東京から『福岡に行きたい』と看板を持っていたら、途中で乗せていってくれる親切な人が現れるイメージに近い」と著者。 目指す方向を指し示すと、大義が明確になって支援してくれる人が見つかりやすいということ。 いきなり明確な方向を見つけるのが難しいのであれば、まずは「少なくともこの方向性ではないな」とピンとこない方向性を省きつつ、徐々に絞り込んでいくのでもOK。おおまかな方向性だけでも定めてみると、見える景色が変わってくるわけです。(75ページより)
【目的のサイン2】『地点』を決めると、目標が見えてくる
続いて考えるべきは、アイデアのゴール地点。目的地となる地点を定めれば、おのずとアイデアの目標がクリアになるというのです。 例えば、東京から西の方向へ進むと決めているだけでは、どこまで西にいけば達成なのかを判断することができません。 東京から西の方角に向かうとしても、そのゴール地点が、名古屋市なのか、大阪市なのか、福岡市なのかで、そのドライブの過酷さは変わるでしょう。 ゴール地点を定めない限り、今ゴールまでの道のりの何パーセントを達成しているのか把握できません。(79ページより) ただし目標とするアイデアのゴール地点は、近すぎると小さな改善で達成できてしまうため、発想のジャンプが起きにくいようです。 かといってゴール地点が遠すぎると夢物語のように感じられてしまうため、本気で実現を目指す意欲が持てなくなる可能性があります。 だからこそゴール地点を設計するにあたっては、ちょうどいいポイントを探していく必要があるということです。(79ページより)