富永啓生についてマッドアンツのヘッドコーチが語る「次のレベルに進んだ選手たちは、失敗から何かを得た選手たち」|NBA Gリーグ
今季からNBA Gリーグのインディアナ・マッドアンツに所属する富永啓生が苦しんでいる。前半戦はなかなかプレイタイムに恵まれず、ベンチを温めるゲームが目立つ。 【バスケ】富永啓生最新情報 『和製カリー』NBA入りへの道・経歴・現地評価・海外反応まとめ 稀有なシュート力を持つ23歳のサウスポーのローテ入りが難しくなっている理由、今後の改善ポイントはどこにあるのか。今年はフロリダ州オーランドで12月22日まで開催されたGリーグ・ウィンターショーケース中、マッドアンツのトム・ハンキンズHCに単独インタビューで言葉を求めた。 その一部はSports Graphic Number電子版の記事内で発表されたが、ここで一問一答の完全版をお届けしたい。 インタビューは現地12月20日、オーランドのオレンジカウンティ・コンベンションセンターで収録された。
――ここまでの富永のプレーをどう思いますか?
トム・ハンキンズ(以下、TH):私はケイセイのことを本当に気に入っている。良い人間だし、賢い選手だ。一生懸命練習しているのがわかるし、上手くなりたいと思っている。彼と一緒にいると本当に楽しいし、コートにいるときはチームの他のメンバーが彼を一生懸命に応援している。ケイセイはみんなが成功を願うようなタイプの人間だということだ。
――富永の長所はどこにあると見ていますか?
TH:シュート力がケイセイの強みであり、ロングジャンパーを決めるのが彼の仕事だ。素晴らしいシューティングの才能を持っているが、サイズ、スピードの不足が彼がもっと長い時間プレイできない理由だ。彼はまだカレッジ(大学)からプロのレベルへと適応しているところ。 プロでは誰もがより大きく、速く、強く、ルールも異なる。ゲームはカレッジよりもはるかにフィジカルだ。だからケイセイはまだどうやってオープンになるかに関して適応しているところであり、ディフェンス面では大抵の場合、(マッチアップする相手に)体格で劣っている。身長は6-4、6-5(193~196cm)くらいあり、体重では自身を10パウンド(4.5kg)も上回る選手たちとマッチアップしなければならない。それでも彼は一生懸命に努力し、もっと上手くなろうと努めている。