練習でフリスビーを追う石川昂

　中日の井上一樹新監督（５３）が１７日、鵜飼航丞外野手（２５）、石川昂弥内野手（２３）の両選手に「脱０・１トン指令」を出した。体重がいずれも１００キロを超える和製大砲候補に体のキレを求めて９０キロ台への減量を求めた。新監督が指揮する秋季教育リーグ「フェニックス・リーグ」の日本ハム戦（ひむか）は天候不良のため３回裏途中で中止となった。 　覚醒が待たれる２人の長距離砲に新指揮官から檄（げき）が飛んだ。遠くに飛ばすための重要な要素となる体重だが、スイングでも守備でも体のキレとの両立が大切。井上新監督は「うー（鵜飼）も昂弥（石川）もメリハリボディーにしないとあかんかな。１００キロは切ってほしい」との指示を出した。 　現在鵜飼は１０１キロ、石川昂は１０３キロと２人ともどっしりした体格を誇る。打席での長打が持ち味とはいえ、攻守でキレを出すためにも体重のさじ加減は大切だ。「パッと打つのも捕るのもそうだけど、瞬発力があって身軽な方がいける。そのへんは絞らないと」。１軍でブレークするためにベストの体重を探る必要性を説いた。 　フェニックス・リーグは試合途中から雨脚が強まって３回裏途中で中止。その中で指揮官が気になったのは守備の動きだった。１回裏には２死二塁で左中間への打球に左翼・鵜飼が滑り込んだもののボールはグラウンドへポトリ。同点の適時二塁打を許した。２回裏には三塁線への当たりを三塁・石川昂がグラブに当てながらも捕り切れずに出塁され、「もう少しキレがないから届かないし、捕れない」と言葉を強めた。