「90%落ちると思っていた」 畑岡奈紗が手にした予想外の2日間
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 3日目(21日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72) 【画像】3カ月ぶり米ツアーの稲見萌寧は予選落ち 2日目を通算1アンダーで終えた時点で、予選通過に届かないと思っていた。「90%落ちると思っていたんですけどね」。午前中にホールアウトした畑岡奈紗は、午後組のプレー終了をドキドキしながら待っていた。65位タイまでのカットラインを出たり入ったりしながら、最終的に64位で決勝進出。「見ないようにしても気になっちゃって。長い7時間でした」と、諦めていた残り2日間をプレーする機会を得られた。 上位浮上を目指した3日目は、朝に水がまかれて重くなったグリーンに苦戦。予選2日間は「コンクリートに(ボールが)落ちているみたい」と硬く締まっていたが、柔らかくなったグリーンでなかなか微妙なタッチが合わない。
この日のフェアウェイキープ率は85.71%(12/14)、パーオン率は77.77%(14/18)とショットの数字は悪くない一方、パット数は「32」と数字にも表れた。「しっかり打てているところは抜けていきますし、ちょっと弱いと切れていく。本当に絶妙なタッチが必要だなと思います」。チャンスを決め切れず、1バーディ、1ボギーの「72」で通算1アンダーにとどまった。 「なかなかビックスコアを出せていないですけど、近いところまで来ていると思う」と少しのもどかしさをにじませつつ、この日は同組の西郷真央、李旻(台湾)との会話で笑顔を見せる場面が何度もあった。「しっかりバーディを重ねていけるよう頑張りたい」と話す声は明るい。
2022年4月「DIOインプラント LAオープン」以来の米ツアー7勝目を目指す中、次週は大会2勝を誇る「ウォルマート NW アーカンソー選手権」が控えている。「ここで(予選に)落ちている場合じゃないので、あしたは頑張りたい」と力を込めた。(オハイオ州メインビル/谷口愛純)