「子ども歌舞伎」が半世紀の歴史に幕 地区の小学校も150周年の節目に閉校 最後の晴れ舞台に挑む子どもたちに密着
子どもたちは大人の歌舞伎の間に、観音様にご挨拶をして準備を進めます。化粧をすれば、立派な歌舞伎役者の出来上がりです。 (2年生・山下絢子さん) 「あんまり間違えないようにしたい」 いよいよ本番。5人が歓声を浴びながら花道を歩きます。 (4年生・竹下真央さん) 「女に化けて美人局」 練習では意味が分からなかった単語も、たくさん練習してイントネーションもばっちりです。堂々とした台詞回しと見得を切る姿に、今日一番の歓声とおひねりが飛びます。見せ所も完璧にこなした子どもたち。およそ50年にわたって受け継がれてきた伝統の子ども歌舞伎も、これで一旦は幕を下ろすことになります。 (歌舞伎奉納を受け継ぐ谷高屋・熊谷浩一座長) 「(今後、希望する田峯の子どもに)大人に混じって踊ってもらうのと、田峯以外の子どもたちも(歌舞伎を)踊りたい人がいれば受け入れたい。新しい形というか人が少ないので、興味がある人がいれば踊ってもいいんじゃないか」 (3年生・小野田仁平くん) 「地元の郷土芸能、歌舞伎に関われるっていうのはありがたいと思うし、大人になってもこういう郷土芸能は守りたい」 少子高齢化が止まらない中、地方の集落の伝統や文化をどう守っていくのか。山あいの小さな小学校と伝統芸の終わりを通して、改めて問いかけられています。 CBCテレビ「チャント!」2月14日放送より
CBCテレビ
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