熱い「地元愛」 ベトナム出身女性は“二刀流” 自慢はフォー!ゲストハウスに料理店も「人と人のつながりに」
ある日、宿泊客にフォーを提供したところ、これが大好評。 多くの人に食べてもらおうとその年の10月、親子交流スペースを間借りし、「朝フォー」の店を出しました。 レンさん: 「自分が提供したものに対して誰かが『おいしい』ってハッピーな感じになるので、こっちもそれ聞くとすごくうれしいんですよ。どんどんリピーターさんも増えてきて、それを見ているうちに、固定店で地域に根付いた感じで提供する(形に)というのが自分の中で強くなってきた」
「朝フォー」を通じてレンさんは料理店にゲストハウスとは違った可能性を見いだしました。 住民、移住者、それに観光客。さまざまな人が交流する場になるのではと考えるようになったのです。 レンさん: 「きょう食べたいなと思うときに、いつでも気軽に行ける場所。移住者同士が話をしたきっかけで知り合いになったりとか、おいしい料理を提供するのもそうだけど、プラスアルファ地域に貢献ができたらいいな」
移住の際、サポートしてくれた不動産会社に相談するとログハウスを借してくれることに。 クラウドファンディングで資金を集め、2023年12月、店をオープンさせました。
フォーに使う鶏ガラスープ。 八角やシナモンなどの香辛料を効かせてあります。
湯通しした麺に鶏肉などを盛り付けてスープをかければフォーの完成。 揚げ春巻きとセットで提供しています。
レンさん: 「牛肉のパターンと鶏肉のパターンがあって、地域によって食べ方は違ったりとかはありますね」 客: 「やさしい味でおいしかったです。(周囲に)宣伝しときます」 「ちょっと驚きましたけど、こんな所ができたなんて、すごくうれしいです。また来たい」
他に、炒めたエビや豚肉を薄く焼いた米粉の生地で挟んだ「バインセオ」や、なますとチャーシュー、パクチーを挟んだパン、「バインミー」などのベトナム料理を週4日、ランチタイム営業で提供しています。