モデルと女子ボクシング 二刀流は成立するか?
モデル業とプロボクサーとの二刀流人生は、とても危険なはずなのに、こう言って笑い飛ばす。モデルという美しい皮をかぶったなんとも頼もしい野獣である。 かつて五輪の金メダリストという雄大な夢を持っていたプロボクサーに今の目標を聞く。 ■ファイトマネーは6万円 「ひとつひとつ地味に勝っていきます。私は『アリとキリギリス』なら”アリ”、『うさぎとかめ』なら”かめ”なんですよ」 彼女は世界チャンピオンという夢を口にしなかった。「だって、今の実力を知っていますから。次を語るのは、その資格を得てから」。3戦目のファイトマネーは6万円。彼女には、それ以上に大事なプライドが詰まったリングである。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)