【競馬】2024年に産駒がデビューする種牡馬まとめ ダート馬ルヴァンスレーヴが種付け数トップ
粒揃いの外国血統馬、ロマン溢れる新種牡馬も
輸入種牡馬は近年の中ではやや手薄だが、その中でもBlame産駒のナダルがトップとなる150頭に種付け。米国ダートGⅠアーカンソーダービーを含む4戦無敗の実力馬で、サンデーサイレンス系の繁殖牝馬を集めた。クィーンズバーン(12年阪神牝馬S勝ち)、サングレアル(14年フローラS勝ち)といった重賞馬とも配合されているため、チャンスは十分与えられている。 フォーウィールドライブ(初年度血統登録86頭)は米国三冠馬アメリカンファラオの後継種牡馬として輸入。日本のダートで実績を残している父の適性が受け継がれていることに期待したい。歴史的名馬フランケルの全弟ノーブルミッション(初年度血統登録85頭)も楽しみな存在。これまで輸入された産駒は中央ではダート未勝利戦の1勝(出走頭数5頭、32戦)に留まっているものの、昨年、米国の産駒がBCターフスプリントを制覇していて、挽回ムードが漂う。 日本国内で現役生活を送った外国血統馬にも注目したい。マル外の新種牡馬としては、モズアスコットとミスターメロディが有力。モズアスコットは安田記念、フェブラリーSと芝ダート両方のマイルGⅠを制し、二刀流馬として活躍した。大種牡馬Frankel産駒という点も魅力で、167頭を集め105頭が血統登録されている。現役時代のオーナーであるキャピタル・システムのバックアップも心強いポイントだ。高松宮記念勝ち馬ミスターメロディも勢いのあるScat Daddy産駒として174頭を集め81頭が血統登録された。受胎率はやや控えめだが翌年にも164頭を集めているあたり、産駒のデキは良さそうな印象を受ける。 また、マル外ではないが、ダーレーの持ち込み馬タワーオブロンドン(父Raven's Pass)も人気。2歳から重賞を制覇し4歳でスプリンターズSを制覇した経歴に加え、ディーマジェスティらを輩出している日本実績のある牝系である点も魅力と言える。初年度は134頭に種付けしていたが、2年目には157頭とさらに多くの繁殖を集めた。 さらに今年は、ロマン溢れる種牡馬たちも多い。クワイトファインは父トウカイテイオー、母父ミスターシービー、母母父シンザンという血統馬。父系として、トウカイテイオーの血、ひいてはバイアリータークの血を守っていくという目標に向けて邁進する。生産界の血の偏りをなくすという信念を叶えられるか、プロジェクトの成功に注目が集まる。川崎記念の勝ち馬オールブラッシュは、北海道ではなく青森で種牡馬となった1頭。貴重なウォーエンブレムの血を武器に、馬産地である青森を盛り上げていく。また、「最強の一勝馬」とも呼ばれたエタリオウも種牡馬に。こちらはステイゴールドの爆発力に期待したい。