ハイレベルな長野県産チーズ 適した気候、仲間と連携「研究会」設置 工房数は北海道に次ぐ全国2位
特集は県産チーズです。近年、長野県内でチーズ工房が増えていて、数は北海道に次ぐ全国2位。つくられるチーズも高い評価を得ています。ここに来て、県内の工房が連携して、県産チーズをさらに盛り上げようとしています。
■金賞受賞の「ネロカプラ」
表面が黒味がかったチーズ。切ってみると、断面は綺麗な乳白色。 チーズ工房カプレット・中村佳美さん: 「牛乳は黄色がかっているんですけどヤギのミルクは真っ白なんです」 そう、こちらはヤギの乳で作ったチーズです。 2021年にオープンした上田市のチーズ工房カプレット。ヤギのチーズを中心に製造・販売しています。
店の一番人気で高い評価を得ているのがー。 チーズ工房カプレット・中村佳美さん: 「『ネロカプラ』という、シェーブルタイプのチーズ」
自信作の「ネロカプラ」。ネロは黒、カプラはヤギを指すイタリア語です。 表面が「うねうね」しているのはジオトリカムという酵母の働きによるもの。 黒っぽいのは殺菌効果のある竹炭をまぶしてあるからで、雑菌を寄せ付けず発酵させることができると言います。 中村佳美さん: 「竹炭を振ってあるので灰色になっていて、ウネウネしていて結構、強そうな味に見えるんですけど、食べてみるとさっぱりして、酸味があって。段々熟成してくると、とろっとして濃厚な味になっていきます」
「ネロカプラ」をいただきました―。 (記者リポート) 「いただきます。程よい塩味とミルクの優しい甘さが後からゆっくり広がってきます。酸味も感じるのでしつこくなく、あっさり食べられてとてもおいしいです」
2023年10月に開催された、「ALL JAPAN ナチュラルーズコンテスト」に、「ネロカプラ」を出品したところ、見事、シェーブル(ヤギ)部門で金賞を受賞しました。 中村佳美さん: 「塩気が控えめ、優しい味になっていておいしいという評価をいただきました。おいしいなというふうには自分で思っていて、それが認めてもらえたのがすごくうれしくて自信につながりました」