ハイレベルな長野県産チーズ 適した気候、仲間と連携「研究会」設置 工房数は北海道に次ぐ全国2位
3月には2年に1度開催される世界大会「ワールドチャンピオンシップチーズコンテスト」にも「ネロカプラ」を出品する予定です。 中村さんはヤギのチーズを多くの人に味わってほしいと話しています。 チーズ工房カプレット・中村佳美さん: 「普段皆さんは、スーパーで買われている牛乳のチーズをメインに食べてると思うんで、ヤギのチーズもぜひ食卓に並ぶようになったらいいなと思います」
■工房増加 チーズ作りに適した気候
県内では近年、こうしたチーズ工房が増えています。 NPO法人チーズプロフェッショナル協会によると、その数は16。酪農が盛んな北海道が圧倒的に多いものの全国では2番目です。 なぜ、増えているのでしょうか。
ボスケソチーズラボ・是本健介さん: 「チーズの品質って7、8割は乳の品質で決まる。(長野県は)夏涼しくて、乾燥している。冬はカラッと乾燥している。牛とかヤギにストレスない環境ということで、非常にいいミルクがとれる」 こう話すのは佐久市のチーズ工房「ボスケソチーズラボ」の是本健介さん。
こちらのチーズもコンテストで受賞を重ねています。 先ほど紹介した中村さんはここで修業していて是本さんは「師匠」にあたります。
是本さんは「ホンダ」の元空力エンジニア。F1やジェット機の開発に携わった経歴の持ち主ですが、趣味が高じて2016年、工房を構えました。 ボスケソチーズラボ・是本健介さん: 「ホンダの時は面白い仕事、常にやらせてもらっていたが、お客さんとの距離はそれなりに(あって)。今だとチーズ作って直にお客さんと話して、フィードバックをすぐ投入できて、研究開発としても非常におもしろいチャレンジングな仕事」
■レベル向上へ「研究会」設立
優良な工房が増えていることを受けて是本さんたちは連携し合って県産チーズをさらに盛り上げようと2023年秋、「研究会」を設立。 ボスケソチーズラボ・是本健介さん: 「(研究会は)長野のチーズのレベルが上がるのが狙い」 盛り上がりを見せる県産チーズ。今後の動きも注目されます。
長野放送