【エリザベス女王杯 俺のチェックポイント】自在性に磨き!シランケド 条件戦連勝の勢いGⅠで通用するか探った
エリザベス女王杯の「俺のチェックポイント」初日は、大阪サンスポの北池良輔記者が条件戦を連勝して勢いに乗るシランケドに注目した。先行もできるが切れ味のある末脚がセールスポイント。GⅠ馬は2頭と混戦模様だけに、激走の可能性を探った。 ◇ 自らの言葉に確証を得られない際に、関西地方でよく語尾に用いられる「知らんけど」。2連勝中と勢いのあるシランケドが初のGⅠでも通用するのか、是が非でも知りたい。牧浦厩舎で千田厩務員に直撃した。 「餌も食べて元気です。(長距離)輸送もないですし、馬体も減らさずに臨めるでしょう」 新潟遠征から中1週での臨戦となるが、ダメージはなさそうだ。 2走前の猪苗代特別(2勝)を2番手から早めに先頭に立って押し切ったが、続く魚沼S(3勝)は最後方から力強い末脚で突き抜けた。「調教師の意向で後ろから。前半は抑えて後半に伸ばす感じでした」。自身最速の上がり3ハロン33秒0をマークし、切れ味に磨きがかかった印象だ。 新潟の2歳新馬戦こそ9着も、12番人気だった中京の3歳未勝利戦で大外一気を決めて軌道に乗り始めた。「未勝利戦も勝つと思わなかった。実戦を重ねるうちに〝これは〟というのが見えてきました」と目を細める。 紫苑S3着で優先出走権を得た秋華賞は、体調が整わずに回避。満を持してのGⅠ参戦だ。 馬体も前走時で514キロと雄大で「脚力はあるが、体が追いつかないところもあった。やっとかみ合ってきました。パワーアップしているので、どれくらいできるか楽しみ」と好感触。追い切りや枠順など、じっくり見て印を打ちたい。(北池良輔)