脱線車両の移動すべて完了 川内駅、事故から8日 鹿児島線(川内-隈之城)の再開時期はいまだ不明〈動画あり〉
鹿児島県薩摩川内市平佐町の川内駅構内で12日未明に発生した貨物列車の脱線事故で、JR九州とJR貨物は19日、現場に残る機関車と貨車の計2両をレールに載せ、移動した。発生から8日目で全車両が現場から移された。運休が続く鹿児島線川内-隈之城間の再開のめどはたっていない。 【写真】〈関連〉保守車両に押され脱線現場から移動する機関車=19日午後7時40分ごろ、薩摩川内市の川内駅付近
JR九州によると、同日は貨車をレールに戻した後、作業員が手で押すなどして移動。機関車もレールに載せ、保守用車と連結して駅のホームへ動かした。 20日は線路など設備の復旧を進める。作業には時間を要する見通しで、運転再開の時期は未定。 貨物列車は12両編成。12日午前0時11分熊本操車場発、同3時45分鹿児島駅着の予定だったが、3時ごろに先頭の機関車1両と続く貨車2両が脱線した。けが人はいなかった。運輸安全委員会が原因を調査している。 同社は当面の間、運休区間の代替バスや、九州新幹線の川内-鹿児島中央間の振り替え輸送を続ける。
南日本新聞 | 鹿児島