パナソニックHD、2年ぶり減益 9月中間決算 AI関連事業は好調
パナソニックホールディングス(HD)が31日発表した2024年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比34・5%減の1889億円で2年ぶりの減益となった。前年同期は関連子会社の解散によって会計上の法人税負担が減少し、利益を押し上げていたため、反動減となった。 売上高は3・2%増の4兆2513億円だった。生成人工知能(AI)サーバー向けの電子部品などは前年同期比で約1・9倍となり好調。年間見通しも当初の270億円から350億円に大幅に引き上げた。 一方、電気自動車(EV)向け車載電池事業は北米での売り上げが減少し、国内工場の需要も低迷した。自動車部品などのオートモーティブ部門は中国での販売不振などが影響し減収となった。 梅田博和最高財務責任者(CFO)はオンライン決算会見で「生成AI関連は今後も成長が期待でき、需要を取り込むべく対応の強化を図る」と述べた。 25年3月期の連結業績予想は、売上高を前期比1・2%増の8兆6千億円、純利益は同30・2%減の3100億円との見通しを据え置いた。