データで読み解く佐藤寿人の得点力の秘密
ハットトリック豊作年
Jリーグ開幕以降、多くの人を魅了してきたハットトリックだが、表3では年度別の回数をまとめた。J1で過去最多ハットトリック回数を記録したのは98年で、中山が4試合連続ハットトリックを記録した年でもある。この年は、他にも同日に5試合ハットトリックが達成されるなど、ハットトリック豊作の年だった。
では次に、どこのクラブが多く記録しているのか、表4をご覧いただきたい。(※対象カテゴリーはJ1、J2、J3で、回数はこれまでのクラブ通算で名称変更前も含む)。最も多いクラブは、個人最多ハットトリック数を誇るジュニーニョ、エメルソンらを擁した川崎Fで断トツの25回。攻撃的なイメージにピッタリな結果となっている。
一方、被ハットトリック回数では、千葉と湘南が20回でワースト1位に。その両クラブも含め、被ハットトリック回数がハットトリック回数を上回っているクラブ(千葉、福岡、京都、札幌、湘南、神戸、仙台など)に共通して言えるのは、J1とJ2を行ったり来たりしているクラブが多いということ。カテゴリー間の力差を改めて垣間見たデータと言えそうだ。 (株)日刊編集センター