流行のMBTIは本当に参考になる? カウンセラーが教える「内向型」5つの特徴
大人数の場に行くと疲れる、質問にすぐ答えるのが苦手、気づくと自分にダメ出ししている...こうした悩みを抱える人は「内向型」に分類されるかもしれません。内向型カウンセラーの井上ゆかりさんは、内向型はよく考える性質があるため、ネガティブ思考のループにハマりやすいと指摘します。 人間関係が良くなる8か条 今年5月に『世界一やさしい内向型の教科書』(世界文化社)を出版した井上さんに、内向型が抱えるモヤモヤを解消する方法や、流行りのMBTI診断に対する見解をお聞きしました。
内向型の5つの特徴
「内向型」の人が抱きがちな悩みは、大きく以下の5つに分けられると思います。共感する部分や心当たりがある方は、もしかしたら内向型かもしれません。 ①質問されたことに対してすぐに答えができず、スムーズな言葉のキャッチボールが難しい。 質問内容を理解して、発言するまでに考える時間が必要。 ②大人数や、知らない人の多い場所に行くと疲れやすい。 その場は楽しく、居合わせた人も素敵だったとしても、なぜかぐったり疲れてしまう。 ③想定外のこと、イレギュラーなことが起こると心の余裕がなくなりやすい。 臨機応変な対応があまり得意ではない。 ④同時に複数のことを進行するのが苦手。 情報処理に時間がかかり、他人と比べて要領が悪いと感じてしまう。 ⑤ひとり反省会をしてしまう。 「あの時でこういうことを言えばよかったな」「何であんなリアクションしちゃったんだろう」などと、1人になったときによく自分にダメ出しをする。 また、「隠れ内向型」も存在します。隠れ内向型とは、外向的に見えながらも本質は内向型であったり、周囲から外向型だと言われてご自身もそう思い込んでいる方です。 これは、内向型のイメージが"静か"や"暗い"などと固定化されていることが原因として考えられます。実際に皆さんに内向型のイメージを聞くと、口下手、コミュ症、物静、あとは根暗といったフィルターで見られていることが多いです。 私自身も元々内向型で、お仕事を通してその発信をしていますが、セミナーなどの活動をしていると「全然内向型に見えない」と言われることもよくあります。 諸説ありますが、内向型は2人に1人という見方も。人と話すのが好きで社交的な振舞いができても、じつは心では生きづらさやモヤモヤを抱える人は結構いらっしゃるのです。