きっかけは「ヴィトンのバッグの支払いが未払い」身に覚えのない1本の電話…3250万円をだまし取られた被害者が語る詐欺の手口
MBSニュース
特殊詐欺の被害にあった女性がその手口を語りました。信じ込んでしまった理由とは。 詐欺の被害者が撮影したビデオ通話画面のスクリーンショット。制服姿の女は、自らを「高知県警の警察官カネモト」と名乗ったといいます。 (被害女性)「『資金洗浄してる通帳ですよ』と。『あなたはマネーロンダリングをしてるんじゃないですか』と」 奈良市内に住む60代の女性は今年10月、この警察官を名乗るカネモトらに約3250万円をだまし取られました。そもそものきっかけは、“ホットラインセンター”を名乗る女からの電話だったといいます。 (被害女性)「『クレジットで買ったヴィトンのバッグの支払いが未払いになっていますよ』と言われて。私は買っていませんよと話したのですけれど」 女性は不審に思いましたが、その直後にかかってきた電話の相手が、先ほどの警察官姿のカネモトでした。心当たりはなかったものの、「あなたの通帳を持っている」と言われ、不安になった女性は、相手の指示でLINEを登録。警察手帳のようなものを見せられ、信じ込んでしまったといいます。 その後、女性は指示に従って計5回、3250万円を入金。しかし返金はされなかったといいます。 (被害女性)「自分がだまされるまでは、なんで(詐欺に)かかるの?なんでだまされるの?って本当に思っていました。なんでもっと疑えなかったのかなと悔しい」 奈良県内では、特殊詐欺が去年の同じ時期と比べて35件、被害額は2倍となる約12億円に増えていて、警察が注意を呼びかけています。
MBSニュース