【暮らしやすい「間取り図」大図鑑】1LDKのリノベマンションは家事を同時進行できる便利な間取り
玄関は大谷石の壁、リノリウムの床でモダンな雰囲気。ここから右にも左にも。
キッチンと洗濯機の間には、キッチンカウンターとほぼ同じ高さの棚を配置し、服をたたむスペースに。棚下には家族の下着類をまとめて収納。
コンロの背面は冷蔵庫と収納棚。家電や食材、文具などをまとめて。
KITCHEN&LAUNDRY
調理の合間に洗濯物をたたんだり、入浴後の子どもが下着とパジャマに着替えるお世話をしたり。朝や夕方の忙しい時間帯でも、家事の大半がこの直線で完結できる効率のよさ!
DINING
鏡が貼られている壁の奥はファミリークローゼットとキッチンの収納棚。右側は畳のリビングで、夜は半分が家族の寝室に。実はランドリーとキッチン、洗面所との間にはそれぞれ隠れ間仕切りがあり、脱衣中はキッチンや洗面所側から目隠しできる仕組み。また、リビング側にも隠れ仕切りがあり、区切ることもできる設計に。
「前の家はキッチンがダイニング側を向いていて、食卓に行くにはキッチンカウンターを回り込む必要がありました。そのストレスを建築家の長澤さんに伝えて出してもらった案が、キッチンから振り向けばすぐダイニングというレイアウト。さっとおかずを並べたり、子どもが食器を下げてくれたり、食事にまつわるストレスが激減」(本多さおりさん)
今までは食卓にパソコンを広げて仕事をしていましたが、ふと思い立ち、ベランダ側の窓ぎわに可動棚の板とワゴンを組み合わせてデスクを手作り。「スペースは狭くなったけれど、仕事とプライベートのメリハリがつくようになりました。食卓に何もない状態から夕食の支度を始められるのもいい感じ。デスクを設けて大正解でした」(本多さおりさん)
「子どもたちはこの左ルートを使ってすぐにランドセルを棚に置き、ソファや床でごろごろするのが下校後のルーティンです。そんな彼らの行動に合わせて、学習机は床座り式に。夜はここに家族分のふとんを敷いて、寝室として使います」(本多さおりさん)
リビング側からアクセスできるファミリークローゼットは布で間仕切り。家族4人の服と子どものおもちゃ、季節外の家電などを一括で収納。 Staff Credit 撮影/宮濱祐美子 取材・原文/田中理恵 間取り図製作/前田優子 こちらは2024年LEE10月号(9/6発売)「みんなの「間取り図」大図鑑」に掲載の記事です。