【若者のメンタル】新生活×春バテで疲れた心「五感を活用」でパワー回復
■「気持ちを言葉にできない…」だからこそ、一緒に向き合ってくれる専門家がいる
「マインドフルネス」の実践などをサポートしてくれるのが、鳥井相談員のような専門家です。 自分の気持ちをうまく言葉にできないからといって、相談をためらう必要はありません。
臨床心理士・鳥井いおり相談員 「感情を表すにも、色んな表現方法が実はあるんですね。だけど、普段それに慣れていないから、少しずつ質問しながら細かく聞いていきます。大体の学生さんが『自分話し下手なんです』とか、『うまく話せないんです』と言います。『それでいいんだよ』というところで、一緒にお話ししていくので大丈夫です。それでも一回(相談に)行ってみようっていう気持ち、それでもう十分大事だよって思います。私たちはお会いできたことをすごくありがたいな、と感じます」 ◇ ◇ ◇
相談できる機関
●学生向け 「こころもメンテしよう」困ったときの相談先(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/ ●働く人向け 「こころの耳」相談窓口案内(厚生労働省) https://kokoro.mhlw.go.jp/agency/
■悩んでいる人が身近にいたら…サポートは「あいさつ」から
一方で、身近な人の「元気がないのかもしれない」と感じたら、何かできることはあるのでしょうか。 鳥井相談員によると、最も基本となるのは「あいさつ」です。 臨床心理士・鳥井いおり相談員 「あいさつは、『自分はここにいるからね』と存在を表現する手段でもあります。もしかしたら相手は『一人にしてほしい』と思い、あなたにそう伝えることもあるかもしれません。その際には『何かあったら言ってね」と伝えればオッケーです。あなたがそこにいる、と相手がわかるのは、それだけでとても大きいことです」 とはいえ、誰かのメンタルが気になった時も、決して抱え込みすぎないでください。 臨床心理士・鳥井いおり相談員 「自分自身が精いっぱいなときもあると思うので、そういうときは専門家を紹介するということも大切です」 学業や部活動、仕事などに向き合いながらも、新しい自分を作っていく「青年期」。 つかれたときには少し立ち止まって、自分に優しく、パワーを補給してみませんか。