ブラジル中銀次期総裁、高金利長期化を示唆 為替介入方針は維持
Marcela Ayres [ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジル中央銀行のガリポロ次期総裁は2日、現在の状況は「より長期間にわたる高金利」を示していると述べた。また、為替相場政策については、市場の機能不全時のみ介入することに焦点を当てる方針の継続を強調した。 ガリポロ氏は証券会社主催のイベントで、予想よりも力強さとひっ迫を見せている経済状況や通貨安を踏まえると、「より引き締め的な金融政策が必要になる」のは「論理的」に思えると述べた。 政府の財政再建策を受けて最近市場が大きく変動する中、中銀は金融政策のガイダンスを示さないだろうと述べた。 「われわれにとってより重要なのは正しい方向に進むことだ」とし、「インフレ目標を達成する方法はいくつかある」と語った。 次回の政策会合は12月10─11日に予定されている。中銀は9月に引き締めサイクルを開始し、これまで金利を11.25%まで引き上げてきた。 政府が財政再建策を発表したことで、ブラジルレアルは急落し、金利先物はここ数日で上昇した。エコノミストは現在、借り入れコストは13.25%で来年ピークに達すると予想している。 ガリポロ氏は、機能不全に陥った時のみ為替市場に介入するという方針は今後も続くだろうと述べた。「為替政策に大きな変更があるとは思わない」とし、変動相場制は「非常にうまく機能している」との見方を示した。