市和歌山 選手紹介/17 中山歩希選手/桑原淳成選手 /和歌山
<第91回選抜高校野球 センバツ高校野球 躍動の季節(とき)> ◇守備に絶対の自信 中山歩希(あゆき)選手(1年) 小学1年の時、友達に誘われてソフトボールクラブに入り、小5で元からやりたいと思っていた野球チームに移った。「チームプレーが魅力」と話す。 守備が得意で、普段は三塁を守る。「届くボールは絶対に取る」と自信を見せる。守備練習では前方からボールを転がしてもらい、足の運びやボールに対する体の開き方を確認し、基本動作を徹底的に身につけてきた。 苦手な打撃はバットに確実にミートさせる感覚をつかむため、ティー打撃で技術向上を目指す。 母綾子さん(38)との二人暮らし。「仕事をしながら食事や弁当を作ってくれたり、野球用具を買ってくれたりしている」と感謝の思いを胸に練習に打ち込む。 ◇打撃安定、工夫続け 桑原淳成(じゅんせい)選手(1年) 半田真一監督には「悩める4番」と言われ、新チーム発足当時から期待を掛けられている。ミートすれば長打が望めるが、打撃が今ひとつ安定せず、試行錯誤を続ける。地面でバウンドさせたテニスボールをバットで打つ練習を取り入れ、ミートする位置の感覚をつかもうと工夫している。 練習前には、両腕を広げて両手の人さし指を立てて、それを目印に視線を左右に素早く動かす目のトレーニングを欠かさない。動体視力が鍛えられ、変化球にも対応しやすいという。 ひと回り以上年上の姉佑佳さん(29)からは「ベンチ入りしたら教えてね」と言われている。「早く試合で活躍し応援してくれる家族に報告したい」と練習に励む。