旧三菱航空機、負債総額6千億円 東京地裁に特別清算を申請
三菱重工業は4日、事業撤退した国産ジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の開発を担った子会社の旧三菱航空機が東京地裁に特別清算開始の申し立てを行ったと発表した。負債総額は約6413億円。撤退に関連する損失は過去に処理済みで、今回の手続きによる業績への影響は軽微の見込み。 スペースジェットは国産初を目指した小型ジェット旅客機で、2008年に事業化が決まった。しかし、度重なる設計変更などで開発が遅れ、三菱重工は事業化が困難と判断して昨年2月に完全撤退を発表した。 愛知県豊山町を拠点としてきた三菱航空機は昨年4月に「MSJ資産管理」に社名変更した。