紅白前に「能登はいらんかいね」 坂本冬美さん氷見公演
坂本冬美コンサート2024(富山新聞社、北國新聞社後援)は16日、氷見市芸術文化館で開かれ、演歌歌手の坂本さんが昼夜2回公演の計約1500人を魅了した。大みそかのNHK紅白歌合戦で披露する「能登はいらんかいね」も急きょ演目に組み込み、氷見を含めた能登半島地震の被災地に思いを寄せ、力強く歌声を響かせた。 坂本さんが氷見市を訪れるのは初めてで、1曲目の「祝い酒」を熱唱した後のトークで前日に宿泊先の高岡市内でブリを食べたことを紹介した。自身が出演するCMソングを突然歌うなどファンを喜ばせた。 2曲目に選んだのは、大みそかに輪島市から生中継で歌うことが発表された「能登はいらんかいね」。デビュー4年目の1990年の曲で、坂本さんは「地震で氷見もずいぶん被害に遭ったと聞いている。大みそかに歌う意味を胸に刻み、心を込めたい」と語った。 コンサートでは演歌、昭和歌謡、ポップスと幅広く歌いこなす実力派のステージにファンが沸いた。