不適切な会計処理発覚し負債約64億円で倒産へ…金沢市の歯科医療用器械・機材の卸売会社「ADI.G」
帝国データバンクによりますと、ADI.Gは1957年2月創業。1974年8月に法人改組された歯科医療用器械・機材の卸売業。歯科材料やCTスキャナーなどの歯科医療器材をメインに、医療事務処理に使用される各種システムを販売するほか、大手スポーツ用品メーカーとタイアップしたマウスピースなども扱っていた。国内全域の歯科クリニックや総合病院向けに販売。近年はDX事業としてIT補助金に絡めた提案を強みに2019年5月期には年売上高約65億400万円を計上した。 その後は新型コロナの感染拡大の影響から売上が減少。横浜本社をはじめ複数拠点を開設していたことから固定費の負担が重く、収益性は低調に推移していた。こうした中、2025年5月期に入り不適切な会計処理を行っていることが発覚。金融機関に支援を要請するも、同意が得られず、民事再生手続きによる抜本的な再建を目指すこととなった。負債は申請時点で約64億円。今後は雇用を維持し、スポンサーを募集して再建を目指す予定だ。
石川テレビ