孫はできそうにないけれど、「本当は祖父母になりたかった」人々の悲しみ─少子化の余波はこんなところにも
祖父母になれない悲しみへの対処法
年老いた親たちにとって、こうした状況は自分が拒絶されているように感じられる場合があるとマルクィーンは指摘する。彼女のクライアントのなかには、「我が子が子供を産みたくないと思うほど、私が親として失敗してしまったのだろうか?」と自問する人もいるという。 ビッドウェル・スミスは、自身の悲しみを認め、それに寄り添うのを自分に許すことが重要だと語る。だが、それが難しいと感じる人もいるだろう。そのような人々は、この世にはもっと深刻な喪失があり、自分はただこの状況を乗り越えるべきだと自らに言い聞かせるのかもしれない。 専門家たちは、祖父母になれないことを嘆く人々に対し、可能な限り自分のさまざまな側面を探求するよう勧めている。小さい子供たちと一緒に過ごす時間が恋しい人たちは、別の方法を見つけられるとマルクィーンは言う。彼女のクライアントの一人は会計分野での勤務経験があり、地元の学校で数学の個別指導を無償でしていたという。 ビッドウェル・スミスは、「もし人生の次の章に孫がいないとしたら、どんな新しい活動や冒険ができるだろう?」と自問自答することも役に立つかもしれないと述べる。
Catherine Pearson