財務省Xへコメントが20倍 衆院選で平均24が495に 増税批判、国民・玉木氏関連も
財務省のX(旧ツイッター)の公式アカウントで、10月下旬以降、投稿へのコメントが増加している。10月の一本の投稿当たりコメント数は28日までで平均24本だったが、29日以降11月11日までで平均495本と20倍になった。衆院選が投開票された10月27日を契機に急増した形で、「増税」「財政健全化」に批判的なコメントがみられる。 【一目瞭然】消費者物価は消費税増税のたびに一時的に押し上げられるが、実質賃金は下落し続けている 財務省は10月1日~28日、Xに45本を投稿し、今月14日午前11時半時点で計1078本のコメントが寄せられた。平均23・9本となる。コメントが最も多かった投稿は10月8日に投稿された9月の国際収支統計の速報値の公表を紹介するもので、それでも101本にとどまっている。 衆院選後は10月29日から11月11日までは13本が投稿され、コメント数は計6436本で、平均495本となった。 10月版「日本の財政関係資料」の公表を知らせる10月31日の投稿は2162本のコメントが付いた。「なぜ増税にこだわるのか」「新しい税金を考えて採用されたら出世が約束されるのか」といったコメントが寄せられ、減税を訴えるとともに財務省を中傷するような声が散見された。 衆院選で躍進し、党首の不倫騒動に揺れる国民民主党に関する話題も目立っている。税制メールマガジンの配信を知らせる今月11日の投稿には「玉木雄一郎代表をわなにはめたと思われるあなたたちを許さない」「玉木氏が手取りを増やしてくれる」「都合の良いタイミングで玉木氏の不倫報道が出てきた」といったコメントが集まっていた。 財務省は14日、「さまざまなコメントが増えていることは承知している」とした上で、「今後も、財務省に対する理解や認識を深めてもらえるような情報発信に努めていく」とコメントした。