大谷翔平、あと1本塁打&2盗塁 ロバーツ監督も史上6人目「40・40」を心待ち「ホームで達成できれば最高」
「ドジャース6-3マリナーズ」(20日、ロサンゼルス) 卓越したスピードと冷静な判断力。大谷が5日のフィリーズ戦以来、14試合ぶりにマルチ安打を記録した。 【動画】大谷 快足を飛ばして一気に加速!第2打席でスリーベースヒット 3点を追う三回。カウント2-2と追い込まれながら、初回の打席で空振り三振を喫した低めのスプリットを捉えて右中間へ運んだ。打球の行方を見て一気に加速。滑り込んで三塁を陥れ、本拠地を沸かせた。 ヘイワードの代打3ランで勝ち越した直後の八回の打席では右翼フェンス直撃の安打を放った。時速186キロの弾丸ライナー。一塁を回ったところで急ブレーキをかけ、ギャンブルを避けた。 続くベッツの打席できっちり二盗を決め、38個目の盗塁を記録した。39本塁打と合わせ、過去に5人しか達成していない「40・40」にまた一歩近づいた。 試合後の記者会見場。上機嫌のロバーツ監督はチームを3連勝に導いたヘイワードの劇弾を「私にとってはシーズンのハイライトになるかもしれない。選手たちはあきらめずに戦い続けた」と表現し、満足感を漂わせた。 大谷が偉業に近づいていることには「40本目のホームランやリッキー(・ヘンダーソン)みたいに二塁上でベースを持ち上げるところを見たいね」と、ヘンダーソンが91年に通算盗塁記録を更新した時のパフォーマンスを持ち出して報道陣の笑いを誘った。さらにヘンダーソンが記録更新後のスピーチで「私は歴代最高の選手(GOAT)」と自賛したことを踏まえ、「そうすれば、ショウヘイは歴代最高の選手になるかもしれないね」と言ってさらなる笑いを取った。 シーズン127試合目を終えて残り1本塁打と2盗塁。かつて広島でもプレーしたソリアーノ(ナショナルズ)が06年にマークした148試合の最速記録を塗り替えることは確実視されている。指揮官は「本拠地で達成できれば彼にとっても最高ですね」と、29日まで続くホームゲーム6試合での達成を心待ちにした。