アルファード / ヴェルファイアに国内ミニバン初のPHEVが登場!
トヨタはこのほど、アルファード / ヴェルファイアに2.5Lプラグインハイブリッドシステム搭載車(PHEV)を設定し、2025年1月31日に発売すると発表した。また、合わせてガソリン車 / ハイブリッド車の一部改良を実施。こちらは2025年1月7日に発売される。 システム総合で306psを発揮。EVモード走行距離は73km このたび新たに設定されたPHEVは、静粛性や乗り心地を高め、様々なシーンで乗員にさらなる「快適な移動の幸せ」をもたらす。具体的には、音や振動の少ないEV主体の静粛性の高い走りと、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載した低重心で安定した走りにより、快適性を向上。深夜の送迎等で周囲に配慮できる走りも、ショーファーカーとの親和性をさらに高めている。 また、電気のみでエアコンを作動することも可能なため、ショーファーユースの待機時においてはエンジンが始動することなく快適な空間を維持することができ、環境にも貢献する。 搭載するプラグインハイブリッドシステムは、177ps/219Nmを発する2.5L直列4気筒ガソリンエンジンに、フロント182ps/270Nm、リヤ54ps121Nmの電気モーター、そして51Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。システム総合で306psを発揮し、モーターを最大限活用することでスムーズな加速を実現する。ハイブリッド燃費は16.7km/L(WLTCモード)と発表された。一方で、バッテリーに充電した電力だけで、ショーファーユースの日常移動の多くでEV走行が可能で、WLTCモードによるEV走行換算距離73kmを実現。長距離移動の際にはエンジン併用で安心して出かけられる。 バッテリーの充電は普通充電に加え、急速充電を設定。充電時間は、約38分(満充電量の約80%)※と、普段の200V用充電ケーブルを使った場合と比べて大幅に短縮できる。 ※社内測定値。バッテリーの残量や温度・外気温・接続した電源の状態・充電器(スタンド)の仕様などにより変わる。50kW(最大125A)以上の急速充電器(スタンド)を使用した場合の充電時間 充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる“マイルームモード”を搭載。テレワークや休憩など、エンジンをかけずに車内で快適に過ごせる。 このPHEVモデルには、停電・災害時などの緊急時やアウトドアに役立つ、最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。センターコンソールボックス後端とラゲージ内に設置されたアクセサリーコンセントに加え、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、AC100V/1500Wの外部給電コンセントとしても活用できる。 また、レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーにためた電気を外部に給電できる“EV給電モード”と、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる“HV給電モード”を設定。HV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5.5日分(※)の電力が供給可能だ。 ※一般家庭が日常使用する電気量:1日当たり10kWh(1時間当たり400Wh)で換算 クルマに蓄えた電気を住宅に供給する仕組みV2H(Vehicle to Home)にも対応している。災害などの停電時でも頼れる“蓄電池”として活用できる。別売りのV2H機器(※)と接続することで、バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力として利用できる。 ※急速充電インレット(外部給電機能[V2H]付)から取り出したDC(直流)電力を住宅へ供給するには別売りの『V2H機器』が必要 PHEVの専用装備として、エクステリアでは品格を際立たせるシルバースパッタリング塗装の専用19インチアルミホイールを標準装備。インテリアでは、本杢ステアリングホイールやウルトラスエード張りの天井を採用し、上質で特別感のある室内空間を演出している。 ガソリン車 / ハイブリッド車にはデジタルインナーミラーが全車標準装備 ガソリン車 / ハイブリッド車の一部改良では、ドライブレコーダー(前後方)を備えたデジタルインナーミラーを全車に標準装備。JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定を、アルファードZ / ヴェルファイアZ Premierにも拡大し、室内空間の快適性をさらに充実させている。 このほか、ヴェルファイアのボディカラーは、アグレッシブさをより際立てる専用のプレシャスメタルを新たに加えた全3色に。アルファード(ハイブリッド車)には8人乗りのXグレードが追加された。 ●「アルファード」モデルラインナップ 【2.5Lガソリン車】 ・Z(7人乗り):555万円(FF)/574万8000円(4WD) 【2.5Lハイブリッド車】 ・X(8人乗り):510万円(FF)/532万円(E-Four) ・Z(7人乗り):635万円(FF)/657万円(E-Four) ・エグゼクティブラウンジ(7人乗り):860万円(FF)/882万円(E-Four) 【2.5L PHEV】 ・エグゼクティブラウンジ(6人乗り):1065万円(E-Four) ●「ヴェルファイア」モデルラインナップ 【2.4Lターボ車】 ・Zプレミア(7人乗り):670万円(FF)/689万8000円(4WD) 【2.5Lハイブリッド車】 ・Zプレミア(7人乗り):705万円(FF)/727万円(E-Four) ・エグゼクティブラウンジ(7人乗り):880万円(FF)/902万円(E-Four) 【2.5L PHEV】 ・エグゼクティブラウンジ(6人乗り):1085万円(E-Four) ※価格は消費税込み “サイドリフトアップチルトシート装着車”や4人乗り仕様“スペーシャスラウンジ”も合わせて改良 アルファードのウェルキャブ“サイドリフトアップチルトシート装着車(7人乗り)”も、ベース車と同様の改良を実施。新たにガソリン車のXグレードにも追加設定された。 ●アルファード「サイドリフトアップチルトシート装着車」ラインナップ 【ガソリン車】 ・X:436万2000円(FF)/454万2000円(4WD) ・G:492万5000円(FF)/510万5000円(4WD) 【ハイブリッド車】 ・G:565万3000円(FF)/585万3000円(E-Four) ※消費税非課税 さらに、改良を受けたアルファード・エグゼクティブラウンジをベースにトヨタ車体が架装し、ショーファードリブンとしての価値を高めた4人乗り仕様“スペーシャスラウンジ(ハイブリッド車 / PHEV)”も設定。2025年1月31日に発売される。税込車両価格はハイブリッド車(E-Four)が1272万円、PHEVが1480万円。 “スペーシャスラウンジ”の後席足元は、ベース車に対して約420mm広いスペースを確保。座り心地が追求されたリヤシートはヘッドレストスピーカーが備わる。また、冷蔵庫やラゲッジルームの洋服掛けも設置されている。 サブスク『KINTO』では2025年1月9日より取り扱い開始 サブスクリプションサービス『KINTO』でも、アルファード / ヴェルファイアは2025年1月9日より取り扱いが始まる。個人だけでなく、月額利用料を経費計上できる(※)点など、法人や自営業の方の利用にも対応する。 ※オペレーティング・リース取引に分類される場合。財務状況や車両の使用方法によって、メリット・デメリットが異なるため、契約にあたっては会計士や税理士にご確認を。 また、アルファード / ヴェルファイアのハイブリッド車に加え、今回PHEVを対象に、独自のメーターデザインを追加するソフトウェアアップグレードを『KINTO FACTORY』にて、2025年春頃よりスタート。所有・サブスクなどを問わず注文可能で、価格は税込9900円。
MotorFan編集部