ブラジル中銀、インフレ見通し引き上げ 政策課題浮き彫りに
Marcela Ayres [ブラジリア 19日 ロイター] - ブラジル中央銀行は19日に公表した四半期インフレ報告で、2027年第2・四半期までのインフレ見通しを全般的に引き上げ、政策当局が金融引き締めを加速させる要因となっている物価上昇圧力の高まりを浮き彫りにした。 中銀はインフレ率が25年第3・四半期まで目標の許容上限である4.5%を上回り、その後低下し始めるものの、依然として目標の3%を上回る水準にとどまると予想した。 26年については従来予想の3.3%から3.6%に引き上げた。27年第1・四半期は3.2%から3.4%に修正。初めて予測された同年第2・四半期のインフレ率は3.2%を見込む。 中銀は「インフレ見通しは予測期間全体にわたって上昇し、目標からさらに乖離(かいり)し、目標への収束がより困難になっている」と述べた。 中銀は先週、今年のインフレ率予測を4.9%(従来4.6%)に、25年を4.5%(同3.9%)に引き上げた。現在の金融政策決定によって影響を受ける今後18カ月に含まれる26年第2・四半期についても4.0%と従来の3.6%から引き上げた。