南こうせつ 代名詞フェス「サマーピクニック」日本武道館で43年の歴史に幕「一生の思い出」「あっという間だよね」
歌手の南こうせつ(75)が23日、日本武道館で「ラストサマーピクニックin武道館」を開催。1981年から続けてきた南の代名詞と言える音楽フェス「サマーピクニック」の最終公演で、自身が日本人ソロアーティストとして初の公演を行った武道館で43年の歴史に幕を下ろした。 1万人の観客は熱を抑えきれず、開演前から7分以上にも及ぶ「こうせつ」コールを実施。最高潮のボルテージの中、南は盛大な拍手で迎えられ満面の笑みで登場した。 約3時間40分の盛大なライブで、「あの日の空よ」を皮切りに計29曲を観客と終始大合唱。今年で歌手デビュー55周年目の節目でもある南は、年齢を感じさせない温かく力強い歌声を響かせ「歌を歌って、時代をふっとなぞることができる。大勢の皆さんと一緒に思い出をたどれるのが歌の良いところですね」と感慨深げだった。 MCに入ると、1万人の観客へ「座った方が良いよ」と呼びかけ。「あれから40年たってるんだから。あの当時、高校生とか20歳ぐらいの人は皆おじさん、おばさんになってるから」と冗談まじりにいじった。それでも熊本県で開催した1回目の「サマーピクニック」から振り返り、「こうやって話すと話だけで終わりそう。危ない!」と自らツッコミつつ「一生付き合っていくイベントになった。あっという間だよね」としみじみ。「私の一生の思い出に、この拍手と歓声を脳の中に記録していました、こんなに楽しい夜はなかったです。ありがとう」と笑顔で締めくくった。 この日はゲストとして南の盟友・さだまさしや森山良子も登場し、森山の楽曲「この広い野原いっぱい」などを合唱。またシークレットゲストとして、男性デュオのゆずも駆けつけ「栄光の架橋」と「夏色」を披露し、盛大に盛り上げた。