斎藤元彦氏が兵庫県知事再選、焦点は百条委 議会事務局「事実関係だけ調査、当選しても結論に影響せず」
県議会が再び不信任決議をする可能性は?
県議会の議事課は11月18日、J-CASTニュースの取材に対し、25日以降の日程は決まっておらず、年内に調査報告を出す予定だったが、知事選が入ったため、後にずれる見通しだと答えた。 パワハラやおねだりについて、中間報告をするか決まっておらず、まだ認定もしていないと説明した。斎藤氏が再選した影響については、「事実関係だけを調査していますので、当選しても結論には影響しません」と述べた。 斎藤氏の疑惑については、弁護士6人でつくる第三者委員会でも、9月18日の初会合から調査が始まった。斎藤知事から事務委任を受けた県監査委員事務局は11月18日、取材に対し、第三者委は、外部機関として調査してもらっていると説明した。弁護士会から推薦を受けたメンバーで、非公開で随時会合を開いており、25年3月上旬ごろに報告書をまとめるという。報告書については、公開され、メンバーが記者会見する予定だとしている。 元県民局長は4月に県に公益通報しており、その窓口になっている県の県政改革課は18日、パワハラなどの疑惑については、調査中だと取材に答えた。もし事実だったときは、是正措置を取るとしているが、公表するかについては、未定だとした。 ところで、百条委などで斎藤氏のパワハラなどが認定されたとしても、県議会が再び斎藤氏の不信任決議をすることはありえるのか。 この点については、報道によると、議会では、「よほど新たな事実がない限り、出すのは難しい」「民意を得て再選された結果は真摯に受け止めないといけない」との声が各会派から出たという。もし不信任になれば、斎藤氏が議会を解散する強硬手段に出ることも予想されるだけに、現状では、斎藤県政が当面は続きそうな気配だ。 (J-CASTニュース編集部 野口博之)