King Gnu、Eve、LiSA、優里……怒涛の初韓国公演ラッシュで沸く日本アーティスト
2024年は、韓国公演を行った(もしくはこれから行う予定の)日本のアーティストがこれまでと比べて大きく増えていて、その中には、キャリア初となる韓国公演を行った(行う)アーティストも多い。昨年12月にYOASOBIが韓国公演を大成功させたことも記憶に新しいが、今年に入ってからはさらに、Ado、ずっと真夜中でいいのに。、またこれから挙げていく何組かをはじめとしたアーティストの韓国公演のラッシュが続いていて、一昔前までは考えられなかったシーンの様相となっている。それでは、なぜ韓国で今、日本のアーティストが大きな人気を集めているのか。 【画像】アジアツアーのステージで流血したKing Gnu 常田大希 その理由の一つが、韓国を含む世界各国で人気を博すアニメ作品とのタイアップだ。今年5月にグラミー賞のオフィシャルサイトで発表された「10 Neo J-Pop Artists Breaking The Mold In 2024」に選出された10組の内のほとんどが、国内外で広く聴かれているアニメタイアップ曲を持っていることが何よりも象徴的だ。 近年において特筆すべき例が、韓国でも高い人気を誇るアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)関連の楽曲を手掛けたアーティストたちだ。例えば、第二期「渋谷事変」のOPテーマだった「SPECIALZ」の国内外のヒットが記憶に新しいKing Gnuは、自身のアジアツアー『King Gnu Asia Tour 「THE GREATEST UNKNOWN」』の一環として、今年4月20日、韓国・Olympic Hall公演を開催した。もともとは1公演のみの予定だったが、大きな反響と熱い要望を受け、急遽、前日の4月19日に追加公演を行うことが決定。結果として、2日間で計約8000人が彼らのライブに参加する形となった。 同じく「渋谷事変」のEDテーマ「more than words」を手掛けた羊文学も、今年の3月に韓国で単独公演を開催した。塩塚モエカ(Vo/Gt)は、NHKの取材で、「最初はもっと小さなライブハウスをおさえていたのですけれど、チケットが即完売というのを受けて大きなライブハウスに変更しました。こんなに私たちの曲を聞いてくださるというのは、今回のライブの反応を見て驚きでした」(※1)と答えている。 『呪術廻戦』関連で言うと、第1期のOPテーマ「廻廻奇譚」を手掛けたEveは、今年5月から約1カ月間にわたって、韓国を含むアジア各国を周る初のアジアツアー『Eve Asia Tour 2024「Culture」』を開催した。このアジアツアーは、8月21日、22日の2日間にわたって日本で行われた追加公演『Eve Asia Tour 2024 追加公演「文化」』をもって一旦の締め括りを迎えたが、先日さらなる追加公演として、韓国にて『Eve Asia Tour 2024 Additional LIVE「Culture」 IN SEOUL』が10月5、6日の2日間にわたり開催されることが発表された。 他にもたくさんのケースを挙げていくことができるが、忘れてはならないのが、『鬼滅の刃』(フジテレビ系)関連楽曲を手掛けたLiSA。LiSAは、アジアツアー『LiVE is Smile Always~ASiA TOUR2024~』の一環として、今年7月に自身初となる単独の韓国公演を、韓国・ソウルの高麗大学ファジョン体育館で開催した。『呪術廻戦』と同様に、『鬼滅の刃』も韓国を含むアジアで大きな人気を博していて、アニメ第1期のOPテーマ「紅蓮華」、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌「炎」が彼女の大きな躍進のきっかけの一つとなったことは間違いないだろう。 今後も、日本のアーティストの韓国公演が続々と決まっている。Official髭男dismは、12月1日の韓国・KINTEX Hall 5での公演を含む初のアジアツアー『OFFICIAL HIGE DANDISM ASIA TOUR 2024 – Rejoice –』を開催することを先日発表した。Official髭男dismは、メジャーデビュー前の2016年にソウルのライブハウスで単独公演を開催したことがあったが、言うまでもなく、『SPY×FAMILY』(テレビ東京系)や『東京リベンジャーズ』(MBS/テレビ東京/AT-Xほか)などの関連楽曲のヒットによってグローバルにおける注目度も大きく変わり、今回はアリーナ規模での開催となる。
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