気づかず人に……“歩く肺炎”マイコプラズマ肺炎 患者報告数は去年の24倍、過去最多級 受診の目安は?【#みんなのギモン】
■風邪と区別しにくく…受診の目安は?
山崎アナウンサー 「対策は新型コロナの経験を生かせるということです。マイコプラズマは大人も子どももかかります。ただ症状が風邪と区別がつきづらいので、三宅院長に受診の目安を聞きました」 「(大人も子どもも)せきが長引いている時は受診してほしいということでした。子どもの場合は、眠れないほどのせき、食べたものを吐いてしまうほどのせきというのも、受診した方がいいそうです」 河出アナウンサー 「(三宅院長のクリニックで受診した人に)きょうだいで症状が見られたという話がありましたが、お子さんがかかると親御さんが面倒を見なくちゃいけない、そうなると家庭内感染も心配されるということで、どういった対策が家庭内でできるのか気になりますね」 鈴江アナウンサー 「お子さんのせきが続いていると親御さんもきっと夜眠れないでしょうし、なかなか体力的にも家族的にもつらそうですね」 山崎アナウンサー 「every.スタッフの母親も『とにかく、せきがひどくてかわいそうだった。1回寝てもせきで夜中に目を覚ましてしまう』と話していました。母親も子どもの看病のため、面倒を見るため夜中に何度も起きるなどして寝不足になり、免疫も下がります」
■新型コロナと大きな違いがない対策
山崎アナウンサー 「家庭内の感染対策を三宅院長に聞きました。新型コロナ対策と大きな違いはありません。こまめな手洗いやアルコール消毒、体調が悪い時のマスクなどです。“歩く肺炎”とも言われていますが、無自覚に感染を広げることを防ぐためです」 「暑くてエアコンをつけている時も、熱中症とのバランスは難しいと思いますが、適度な換気は必要です。家庭内感染を防ぐには、新型コロナのように隔離するのがベストですが、難しい場合は、せきが出ている間は家族全員でマスクをした方がいいということです」 「また、症状は1週間くらいでおさまることが多いようですが、症状がおさまっても、少なくとももう1週間はマスクをして人にうつさない対策を取った方がいいとのことです」 鈴江アナウンサー 「今年は特に(患者数が)増えているということですが、今年流行し始めているというのは、何か特徴があるんですかね?」 「三宅院長によると、今年増えた理由ははっきりとまだ分からないということです。因果関係は分かりませんが、新型コロナが1つの要因かもしれないということでした」 「コロナ禍の感染対策をしていた時は(マイコプラズマ肺炎の)感染者数は少なく、コロナ禍を終えて外出する機会が増えた、猛暑もあってマスクをしない機会が増えたことも影響している可能性があるようです」 「マイコプラズマ肺炎は軽症だと、実際にかかっているかどうか自分では分かりづらい、と医師は話します。少しでも怪しいと思ったら、せきエチケットや基本的な感染対策が大切となります」 (2024年8月19日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)