気づかず人に……“歩く肺炎”マイコプラズマ肺炎 患者報告数は去年の24倍、過去最多級 受診の目安は?【#みんなのギモン】
■医療現場でも患者「急増」を実感
刈川くるみキャスター 「今年も2016年ぐらいまで急増してしまう可能性もありますし、夏休みが終わって学校が始まると、潜伏期間が長いということで、子どもたちの感染が心配な方も多いのではないでしょうか」 山崎アナウンサー 「夏休みが明けて交流の機会が増えますからね。神奈川・寒川町にある三宅院長のクリニックでも、7月前半はマイコプラズマと疑われる患者はほぼ0だったのに、7月後半から1日2~3人になり、『急増と言ってもいい』と話していました」 「8月だけでも計30人ほどの患者が出ていて、19日も午前中にきょうだい2人の、マイコプラズマ感染が疑われる患者さんがいたそうです」
■every.スタッフの息子のケース
山崎アナウンサー 「19日、every.スタッフの子どもも、都内のクリニックでマイコプラズマ肺炎と診断されました。小学2年生の男の子です。スタッフである母親によると、お盆休み中の16日、旅行先で息子が『気持ち悪い』と訴え、熱を測ると38℃ありました」 「乾いたせきが見られました。ホテルに戻って休ませましたが、せきが続きました。子どもがずっと楽しみにしていた旅行を中断し、翌日に自宅に戻りました。解熱剤を飲ませると37.5℃まで熱は下がったものの、せきがどんどんひどくなったそうです」 「心配になり、さらに翌日である18日、朝一で休日診療に行ってインフルエンザと新型コロナウイルスの検査を受けるも、陰性でした」 「せきを見るとマイコプラズマ肺炎も疑われるということでしたが、受診した医療機関では休日でレントゲンを撮ることができなかったため、『翌日にかかりつけ医でレントゲンを撮ってもらったほうがいい』と言われたそうです」 「そして19日、かかりつけ医で検査とレントゲン(撮影)を行い、マイコプラズマ肺炎との診断を受けたということです。症状としてはまだ肺炎までいっておらず、その一歩手前との説明があり、抗菌薬も処方されたそうです」 「そのクリニックでも患者は増えていて、検査キットが足りず、急きょ取り寄せて対応したそうです」 森圭介アナウンサー 「お盆休みで医療機関が休みのところも多かったでしょうから、かなり苦しい時間が長くなってしまったのは本当に気の毒です。今の時期、熱やせきが出ると、新型コロナウイルスかなと疑う人が多いと思います」 「そう疑って決めつけてしまうと、マイコプラズマ肺炎の診断が一歩二歩遅れて、処方薬にたどり着くまでまた時間がかかるというのが、ちょっと怖いですよね」 河出アナウンサー 「熱や他の症状はおさまってくるのに、せきだけがどんどんひどくなるという症状も確かにあったなと思います。それもちょっと新型コロナに近い感覚なので、より紛らわしいかもしれないですね」 山崎アナウンサー 「これまでの風邪だけではなく、コロナ禍も経て新型コロナも疑われるということで、なかなかマイコプラズマ肺炎だとたどり着くまでに時間がかかる、ということもあります」