浦和がJ1残留確定の3連弾快勝! 2位・広島は急失速の今季初3連敗…首位・神戸と勝ち点3差に
[11.10 J1第36節 浦和 3-0 広島 埼玉] J1リーグは10日に第36節を行った。浦和レッズとサンフレッチェ広島の対戦は、浦和が3-0で勝利。J1残留が決定した。一方、広島は今季初の3連敗となった。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 浦和は今節の勝利で残留が決定。前節・横浜F・マリノス戦から10日の準備を経て、上位との試合に臨む。一方、優勝争いを続ける広島は首位・ヴィッセル神戸を追走。シーズン佳境で負けられないなかで前々節・湘南ベルマーレ、前節・京都サンガF.C.と連敗を喫した。ACL2によるオーストラリア遠征から中2日での試合となり、開幕節で対戦した浦和の本拠地で3試合ぶりの勝利を狙う。 前半はほぼ広島ペースが続いた。両サイドから攻め立て、セットプレーでさらに畳みかける。15本近くのシュートで浦和のゴールを脅かした。だが、最初にスコアを動かしたのはシュート2本の浦和だった。 攻撃の形を作れなかった浦和は前半45分に一瞬の流れをモノにする。後方からのパスをMF渡邊凌磨が収めきって落とすと、MF関根貴大が右足で浮き球のスルーパスを最前線に飛ばした。反応したMF松尾佑介は追いかけるDF中野就斗のブロックに遭うギリギリで左足シュート。日本代表GK大迫敬介のセーブをかいくぐり、ゴール左隅に先制ゴールを沈めた。 前半は浦和が1-0のリードで折り返した。さらに、後半開始から攻勢を強め、何度も広島のゴールに迫る。後半2分、松尾が左サイドから折り返し、ファーサイドの関根が左足シュートを放つが、GK大迫のスーパーセーブに阻まれた。4分にはDF石原広教の左足シュートがクロスバー直撃。直後には松尾のクロスをFWブライアン・リンセンが頭で合わせるが、これもGK大迫のセーブに遭った。 勝ち点3がほしい広島は後半7分に早くも交代カードを切る。MF新井直人を下げ、FWゴンサロ・パシエンシアを投入。パシエンシアがトップに入り、シャドーにFW加藤陸次樹が、ボランチにMF松本泰志が、3バックの右にMF塩谷司が移動し、新井がいた右WBに中野が入った。 後半11分、スコアを動かしたのは再び浦和。松尾が左サイドからカットインで入り、中野のマークをはがして右足キックを放つ。すると、ゴール前のリンセンが頭で軌道を変え、ゴールに突き刺した。 0-2と点差が広がった広島は後半20分に松本のスルーパスから加藤が相手の守備ラインを抜け出してボールを収める。PA内に入り込んで右足シュートを打つも、ゴール左外にわずかに外れた。直後には2枚替え。松本とMF東俊希を下げ、FW満田誠とMF柏好文が入る。2シャドーに満田と加藤が、2ボランチにアルスランと川辺が並んだ。 浦和は後半31分に2枚替え。リンセンと関根に代えて、FWチアゴ・サンタナとFW前田直輝が出場した。35分には松尾を下げ、MF原口元気が投入される。広島も川辺と塩谷に代えて、FWドウグラス・ヴィエイラとFWピエロス・ソティリウが入った。中野が3バックの右に戻り、満田が右WBに移動。加藤とアルスランが2ボランチで並び、前線にパシエンシア、D・ヴィエイラ、ソティリウが立った。 後半41分、浦和がダメを押す。自陣右サイドからカウンターを始め、中盤の渡邊が右サイドにパスを通す。前田が前進してPA内に折り返すと、最後は原口が右足シュート。ゴール右ポストに当てながら浦和復帰後初ゴールで勝利を決定づけた。 試合はそのまま終了し、浦和が3-0で勝利。残り3試合でJ1残留を確定させた。一方、広島は今季初の3連敗。首位を走る神戸が引き分けたため、広島は勝ち点3差での2位となった。