【動画インタビュー】人気スマホ小説「奴隷区 僕と23人の奴隷」映画化 原作の岡田伸一氏に聞く
スマホ小説・コミック投稿サイト「E★エブリスタ」で1660万ダウンロードを記録した人気作品「奴隷区 僕と23人の奴隷」が、元AKB48の秋元才加と本郷奏多のダブル主演で、実写映画化されます。 「奴隷区……」は、誰でも奴隷にすることができる器具を使い、登場人物たちが勝負に勝てば「主人」、負ければ「奴隷」となるバトルを繰り広げていくというサバイバル・エンターテインメント。28日の映画公開を前に、原作の岡田伸一さんに、作品について、知られざる執筆エピソードなどについて話を聞きました。
主演の2人はイメージ通り
――映画をみての感想は? 岡田氏:(映画は)すごくおもしろかったです。ジェットコースターのようにめくるめく展開が待っていて、およそ100分以上の作品があっという間に終わります。2回見たんですけど、2回見て初めて理解するところがいっぱいありました。ぜひ2回、3回見てほしいところです。 ――主演のお二人の印象や見どころは? 岡田氏:イメージがバッチリとあっていました。新しい設定の人物になっているんですが、原作者としても特に違和感なく見られます。強烈なキャラクターとしてそれぞれ見る事ができると思います。 SCMというマウスピースのような口にはめるアイテムが映画の中で出てくるんですが、(このアイテムを口にはめて勝負をすると)敗北感を持つ、負けと感じたら勝負に負けるという設定なんです。逆に言うと、前向きでポジティブな、勝気な気持ちでいったら負けません。これが全体のキーポイントとしてあるんです。中に明記はしていなんですが、そこをすごく大事に自分では書かせてもらっています。 ポジティブなことがどれだけ社会・家庭などで大切か、ということが裏テーマ?のように存在しています。
1年間で小説を出せなかったら死のうと
――小説を書くきっかけは? 岡田氏:当時福祉関係の営業職をやっていて、ビジネスと福祉の間の板ばさみで逃げるように退社してしまったんです。それで、もうなにも残らなくなった。どん底というか、自分にはもう何もないという状況になりました。人生で初めて逃げたんです。 その経験から、もう絶対に人生で逃げない、とにかく長所で勝負しようと決めました。自分の長所は何かとかんがえたとき、残ったのがストーリーを作るということだったんです。 1年間と期限をきめて、1年間で本を出せなかったら死のうとまで考えました。仕事も辞めて自分のなかで誇れるものが何もなかったんですが、ひとつ誇りを見出したいなと。 それからもうひとつ、当時付き合っていた妻が苦労をともにしてくれて、一生かけても恩返ししたいなという気持ちもありました。家族に対する気持ちが強くあったんです。 ――奥様は映画をご覧になりましたか? 岡田氏:はい、もちろん。夫婦で観させていただきました。面白いといってくれました。ただ原作読んでないんですよね(笑)。