ごう音、しぶき 70年ぶり放流 迫力に来場者感動 田瀬ダム緊急用水門 岩手・花巻
花巻市東和町と遠野市にまたがる田瀬ダムで30日、クレストゲートからの点検放流が行われた。ダム最上部に取り付けられた緊急放流時のみに使用する水門での放流は70年ぶり。多くの来場者が大きな音やしぶきとともに流れ落ちる迫力を味わった。 クレストゲートは1門の高さが8・5メートル、幅が10メートルあり、ダム最上部に6門ある。点検は水位が低い時期に行われるため普段放流は見られないものの、今回はダム完成70周年を記念し、水位が高くなるこの時期に合わせて実施した。 午前と午後の2回行われ、ゲートを6センチ開けて毎秒19トンを放流。午前11時に放流開始を告げるサイレンが鳴り、ゲートが1門ずつ開くと、ごう音としぶきを上げて水が流れ落ちた。