カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング19位。健全!? トップ20で唯一収支プラスのクラブ
欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で順位ごとに紹介する。※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。
19位:アタランタ(セリエA/イタリア) 総支出額:9690万ユーロ(約155億円) 移籍金最高額:マテオ・レテギ、シャルル・デ・ケテラーレ(2200万ユーロ/約35.2億円) 2023/24シーズンのイタリア・セリエAで4位になったアタランタは、この夏の移籍市場で選手の獲得に9690万ユーロ(約155億円)を投じた。これはイタリアで2位となる金額だ。 昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)で優勝したアタランタは、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にした。ただ、これによって大幅にチームを強化したというわけではない。今夏の市場で最も高額だったのは、昨季期限付き移籍でACミランから加入していたFWシャルル・デ・ケテラーレが完全移籍オプション行使で加入したのと、シーズン開幕直後に長期離脱となったFWジャンルカ・スカマッカの代役としてジェノアから急きょ補強したFWマテオ・レテギの2人で、ともに2200万ユーロ(約35.2億円)の移籍金だった。また、トリノからイタリア代表のDFラウル・ベッラノーヴァを獲得しており、こちらも2000万ユーロ(約32億円)の高額取引だった。 そのほかで補強の目玉は、ガラタサライから加入したFWニコロ・ザニオーロ、レバークーゼンから加入したDFオディロン・コスヌ、フロジノーネから加入したMFマルコ・ブレッシャニーニ、ウディネーゼから加入したMFラザル・サマルジッチといったところだが、いずれも期限付き移籍での加入であり、即座に支払う金額は少ない。 それよりもこの夏の移籍で注目されたのは、放出した選手だ。MFトゥーン・コープマイネルスのユベントス移籍により、アタランタは5470万ユーロ(約87.5億円)の収入を得た。このランキングのトップ20で唯一、放出による収入が支出を上回っているクラブとなっている。アタランタは、昨年夏も7390万ユーロ(約118.2億円)でFWラスムス・ホイルンドのマンチェスター・ユナイテッドに売却しており、1年前も移籍の収支はプラスだった。
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