欧州の新型ロケット「アリアン6」2号機は2025年2月中旬に打ち上げへ
初号機は軌道に到達も2段目の制御落下を実行できず
日本時間2024年7月10日に打ち上げられたAriane 6ロケット初号機は軌道に到達し、ペイロードとして搭載されていた超小型衛星の放出に成功したものの、APUに問題が生じたため、2段目を制御落下させるための3回目のエンジン燃焼は実行できませんでした。ArianeGroupによると、APUの主な役割は推進剤タンクの加圧ですが、浮遊する推進剤をエンジンの再点火時にタンクの底へ集めるための加速度を生じさせたり、必要に応じて推力を追加させたりする役割もあります。 この問題について海外メディアのSpaceNewsは、2024年9月中旬に行われたArianespaceのStéphane Israël(ステファン・イズラエル)CEOの会見での言葉を伝えています。それによると、エンジン燃焼前に始動するはずだった2段目のAPUが、温度の測定値の1つが制限を超えたために始動できなかったと結論付けられており、ソフトウェアを変更することで修正できるとIsraël氏は述べたということです。 Source Arianespace - Ariane 6 first commercial flight scheduled for early 2025 CNES - CSO / MUSIS SpaceNews - Next Ariane 6 launch slips to early 2025
sorae編集部