「いつも忙しい人」肝に銘じておくべき3つの心得、疲れれば疲れるほど「手抜き」が発生しがち
欲張って、あれもこれもと手を出すと、どれも中途半端になってしまうでしょう。焦らずにひとつずつ身につけるようにしたほうが、結局は近道なのです。 勉強も同じで、数学をやったり、英語をやったり、世界史をやったり、いろいろな科目をつまみ食いする勉強法よりは、「まずは数学を潰す」と決めて、ひとつの科目だけを集中的に勉強したほうが、成績は上がってゆきます。 ひとつのことしかやっていないと、「他の科目は大丈夫なのだろうか?」と不安に感じるかもしれませんが、心配はいりません。確実にひとつずつ潰していきましょう。
先輩や上司は、「あれもできたほうがいい、これもできたほうがいい」といろいろとアドバイスしてくるかもしれませんが、それを真に受けてはいけません。 善意でアドバイスしてくれているのかもしれませんが、「私は物覚えがものすごく悪いので、まずは○○だけをしっかり身につけます」と言っておきましょう。 いろいろなことを同時進行で身につけるのは無理です。よほど器用な人ならできるのかもしれませんが、ごく普通の人は、ひとつずつやったほうが絶対に身につけるのも早いですよ。
■疲れてくると手抜きが増えて、「まあ、いいか」 仕事をするとき、スタートしたときからその日の勤務時間の終わりまで、まったく同じペースで仕事ができればよいのですが、なかなかそういうわけにはいきません。 人間はロボットではありませんので、そんなに都合よくいかないのです。 病院で勤務しているスタッフは、ちょこちょこと手洗い消毒をしなければなりません。手洗い消毒は、自分が感染しないためにも、患者を感染させないためにも必要なことです。
とはいえ、スタッフも人間ですから、疲れてくると、だんだん「まあ、いいか」と手抜きをし始めるようです。 ペンシルバニア大学のヘンチョン・ダイは、12時間の勤務シフトで働く35の病院のスタッフ4157名を対象に、手洗い消毒をきちんと守っているかどうかを調べてみました。 すると、手洗い消毒をきちんと守る人の割合は、仕事が始まって1時間以内では42.6%でした。それから1時間が経過するごとに、39.1%、37.8%と減っていき、最後の1時間では34.8%と最低になることがわかりました。