「県庁の森」リニューアル工事開始へ 広島市中区 敷地貫く歩道整備も
広島県は今月、県庁敷地を東西に貫く歩道の整備と南西部分にある「県庁の森」のリニューアル工事を始める。県庁敷地の有効活用の一環で敷地内に建設中の飲食施設などとともに来年3月の完了を目指す。市中心部の回遊性を高め、にぎわいづくりにつなげる。 【写真】「県庁の森」リニューアル工事スタート(計3枚) 歩道は「もとはち こみち(仮称)」で長さ約210メートル、幅3・5メートル。県庁敷地中央部を東西に貫き、県産カキ殻を使ったコンクリートブロックを敷き詰める。段差をなくし、歩道沿いにベンチや植物のプランターを置く。 県庁の森約3700平方メートルも地面を平らにし、ベンチなどを設置。北側にある生け垣を撤去し、旧第1駐車場の飲食施設のエリアと歩道でつなぐ。クスノキ2本を旧第1駐車場エリアへ移植し、開放感を高める。 本年度当初予算に事業費7千万円を計上している。県は旧第1駐車場跡地を民間事業者に貸し付け、カフェなどが入る施設を来春に開業する予定。県財産管理課は「周辺の再開発が進む中、県庁を気軽に県民が集まれる場所にしたい」としている。
中国新聞社