【プレビュー】連敗阻止へ。リバウンドメンタリティーを発揮し勝点3を奪うのは、神戸か東京Vか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月25日と26日に第16節が開催。ノエビアスタジアムでは、ヴィッセル神戸と東京ヴェルディが対戦する。
ノエビアスタジアムでヴィッセル神戸と東京ヴェルディが対戦する。ともに前節を落としているだけに連敗は避けなければならない一戦だ。 ホームの神戸は、リーグ連覇に向けて順調な前半戦を過ごしている。ここまで積み上げた勝点は15試合で29。首位とも3ポイント差と射程圏内である。その中、前節は鹿島アントラーズとの上位対決で敗戦。アウェイに乗り込んだゲームは終盤まで痺れる展開が続き、スコアレスドローでの決着が見えてきた中で決勝点を許し、5試合ぶりの負けとなってしまった。 やはり神戸の強さ、勝ちパターンは先行逃げ切りの形に持ち込むことだろう。今季喫した4敗のうち3試合は0-1のスコアであり、第7節・横浜F・マリノス戦(1●2)も先制点を許してしている。9勝の内、逆転勝ちが1試合しかないことを考えても、このチームがもつ先制点の重みは伝わってくる。 ノエスタに戻ってきて戦うゲームでのポイントは言うまでもなく先制点。大迫勇也と武藤嘉紀に負けず劣らずの存在感を発揮し、今季からの加入ながらすでにチームにフィットしている宮代大聖のプレーには期待したい。7ゴールはチームトップの数字であり、前線のポジションならどこでもこなせる器用さと得点センスの高さは王者の新たな武器となっている。 首位追撃、そしてリーグ連覇へホームで連敗は許されない。勝点3を取るのみである。 アウェイの東京Vは、前節に町田ゼルビアとJ1では初めての東京クラシックを戦ったが、衝撃の敗戦を喫した。まさかのスコアは0-5。この試合前までは粘り強い守備で踏ん張りながら勝点を拾ってきたチームが決壊してしまった。 ただ、引きずっても意味がなく、むしろ王者と対峙する今節で問われるのはチームとしてのリバウンドメンタリティーであり、J1経験の少ない選手が多い中での選手一人ひとりの切り替えと立ち直りである。 町田戦の反省を生かす意味でも立ち上がりの失点は厳禁であり、キックオフから集中力高く入ることは絶対。GKマテウスを中心にできるだけ無失点の時間を長くすることが、チームの信頼を回復させ、神戸の焦りを引き出すことにつながるはずだ。 16年ぶりのJ1の舞台を戦っていく上で今節はターニングポイントの一つになりそう。連敗を阻止し、勝点3を積み上げ中位グループに付いていくか、王者に屈し、下位グループに巻き込まれるか。緑の意地と総合力が問われるゲームとなる。