獲得を後悔? 欧州、今季のワースト補強ランキング1~10位。期待ハズレに終わった実力者たち
2位:ロメオ・ラヴィア(ベルギー代表) 生年月日:2004年1月6日 所属クラブ:チェルシー(イングランド) 移籍金:6210万ユーロ(約86.9億円) 今季リーグ戦成績:1試合0ゴール0アシスト 昨夏にチェルシーはリバプールと争奪戦を繰り広げ、モイセス・カイセドとロメオ・ラヴィアを獲得した。前者はシーズンを通してフル稼働だったが、後者は怪我のためにほぼ全休となり、わずか1試合の途中出場(32分)に留まった。 未来への投資的な側面もあった一方で、これだけ離脱を繰り返すとなるとワースト補強ランキングに入ってくるだろう。シーズン序盤は足首、後半はハムストリングと異なる箇所を痛めている。気になるのがハムストリングの負傷で、サウサンプトンに所属していた昨季も同箇所を負傷していた。再発しやすい場所なため、メディカルとの協力のもと万全なコンディションに仕上げることが重要になる。 今シーズンを完全に棒に振ったラヴィアだが、今オフの監督交代は彼にとって追い風となりそうだ。チェルシーのフットボールディレクターであるジョー・ジールズ氏がこのベルギー代表MFの獲得にも関わっていたが、新監督のエンツォ・マレスカも同様のケースだ。シールズ氏はもともとマンチェスター・シティでアカデミー責任者を務めており、その際にU-21チームで監督を務めていたのがマレスカで、中心選手として据えられていたのがラヴィアとコール・パーマーだった。 選手としてのポテンシャルは間違いなく、恩師の到着によって重宝されて活躍するとなれば、ワースト補強からベスト補強に代わる可能性も秘めている。
1位:サンドロ・トナーリ(イタリア代表) 生年月日:2000年5月8日 所属クラブ:ニューカッスル(イングランド) 移籍金:6400万ユーロ(約89.6億円) 今季リーグ戦成績:8試合1ゴール0アシスト 不名誉なワースト補強ランキング1位には、昨夏にニューカッスルが獲得したサンドロ・トナーリを選出した。このイタリア代表MFは昨年10月に賭博問題が発覚し、10カ月の出場停止処分が言い渡された。出場停止処分は8月27日まで適応されるため、来季も開幕から数試合に出場することができない。 まさかのスキャンダルでシーズンを棒に振ったトナーリだが、本来は21年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に伴うクラブの目玉補強として期待されていた。6400万ユーロ(約89.6億円)の移籍金はアレクサル・イサクの7000万ユーロ(約98億円)に次ぐ歴代2位。ブルーノ・ギマランイスと並んで、高い強度が求められるニューカッスルの中盤でキーとなる存在だった。 しかし、先述した通り10月のスキャンダル発覚によって残りのシーズンは全休に。今季のニューカッスルは最終ラインの選手をはじめ、多くの選手が怪我に苦しんだが、その中で不用意な形での出場停止処分は痛手どころでは済まされないほどチームにとってマイナスだった。 賭博問題が発覚して以降トナーリは公の場に現れていないが、過去の問題を払しょくし、生まれ変わった姿をサポーターに見せることができるだろうか。
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