新十両の安青錦3連勝 三役経験者の阿武咲を破るも反省しきり「まだまだです。もっと速く」
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター ウクライナ出身2人目の関取、新十両の東11枚目・安青錦(あおにしき、20=安治川)が力強い相撲で三役経験者の阿武咲を押し出し、初日から3連勝を飾った。 【写真】阿武咲を押し出しで破る安青錦(左) 会心の相撲に見えたが、本人は反省しきり。「まだまだです。もっと速く、自分から攻めないと。あまりよくない。まだまだ足りないことが多い」と笑顔はなかった。 場所前、新十両場所の目標を「優勝」と掲げた。その目標へ、順調に白星を重ねるが、相撲内容の研さんも怠らない。「ここからが長い。(対戦相手は)考えず自分の相撲を取りきりたい」と言った。 戦禍にある母国の家族とは日々、連絡をとる。大学生の兄を残し、父と母はドイツに移った。「(仕送りは)これから番付が上がればもちろん。(両親は)仕事してるんで(仕送りは)いらないと言っているけど自分はしたい」。自分のため、家族のために白星を積み重ねていく。