通天閣 工事の作業場撤去で「天井画」あらわ。SNSで話題
通天閣 工事の作業場撤去で「天井画」あらわ。SNSで話題 THE PAGE大阪
耐震構造を「免震」に変えるという工事を実施中の、なにわのシンボル「通天閣」。この工事によって、脚部に免震装置などを施すと同時に、初代通天閣(1903~1943年)に施されていた「エントランス吹き抜け大天井」の復刻設置を進めていたが先月末にほぼ完了した。5日ごろから作業場撤去と同時に新たな天井があらわとなり、通行人からは「きれい」「うわっナニコレ」といった声があがったり、SNSでも「一部が見えてます」といった反応があがっている。
免震は完了。工夫凝らして設置した「ステージ」
通天閣は、現在の2代目開業時(1956年)から振動計測が継続的に実施し、鉄骨造建物として構造的な劣化は進んでいないことを確認していたが、昨年の耐震診断で「塔の一部が変形する恐れ」があることが分かり、いずれ起こるとされる南海トラフ巨大地震などの巨大地震発生時のことも考え、免震化工事を実施。昨秋ごろから取り組み、5月末にほとんどの工事を完了した。 施工した竹中工務店によると、周辺住民がいつもと変わらないよう建物の下を走る市道などを通行止めにせず、展望台の営業をしたまま免震化するという世界的にも例を見ない工事を実施。試行錯誤の結果、脚部の天井に並行した「ステージ」を設置するなどして市道のスペースと作業スペースを確保するなど「工夫」を凝らし工事を進めた。 その結果、下や周辺からは工事の様子が見えないままスムーズに作業が進み、予定通りの期間内で工事を完了。先月末に地元住民を招待して案内した際は「いつの間に」「すごい天井画」といった声があがったという。
SNSで反応じわり 観光客らも驚きの表情
そうした工事を終え、現在は大活躍した「ステージ」も撤去へ。今月初めからその作業を行っていたが、今週あたりから、復刻した「天井画」があらわとなりはじめた。 6日午後には、見上げると天井画がほぼ一面見渡せるようになり、訪れた観光客からは「すごい」「ナニコレ」といった反応が見られ、同時にツイッターやフェイスブックなどのSNSでも、天井画についてふれるものが少しずつ増えている。