エミール・ガレ展 美しきガラスの世界 美術館「えき」KYOTO 京都市下京区
フランスのガラス工芸作家 エミール・ガレの没後120年を記念した展覧会が、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで開かれています。エミール・ガレは、19世紀から20世紀初頭のヨーロッパの美術運動「アール・ヌーヴォー」の中心を担ったといわれる工芸家で、会場にはガレのガラス作品77点が並びます。なかでも1900年ごろの作品「雪景文花器」は、花器の縦長のフォルムは西洋的ですが、松の木と鷹、そして降り積もる雪が描写のモチーフとなっていて、ガレが日本の芸術からも大きな影響を受けていたことが伺えます。今回の展示で女性客の関心が高いのは、ランプやテーブルウェアなど、日々の暮らしに密着した作品のコーナーです。特に19世紀に作られた香水瓶はひとつひとつオリジナルで富裕層の生活を彩るものとして使われていたことが想像できます。この展覧会は12月25日まで開かれています。